「心不全状態なので入院です。」

呼吸器が悪いと思って病院に来たのに、心不全の診断にショックを受けました。

本当に血液の循環が悪い状態なんだろうか？胸が痛いとか、全くないのに。

循環器病棟に入院準備が整うまで、救急外来の観察室でステロイド剤と抗生物質の点滴をしながら待ちます。

２時間ほどして病棟へ移動。

酸素を毎分3リットル投与。左腕に点滴の留置針を2本刺して、心不全の急性増悪期に投与する利尿剤ハンプ、心収縮増強剤ドブポンを投与開始。

体のあちらこちらに管が繋がれて、とても重い病気のように見えます。自分としては治療が大げさに思えます。

特に苦しいところはなく、咳も止まり落ち着いたかに思いました。

ところが夕方からまた咳が出始めました。夜からの咳の中で一番辛い状態になりました。咳をすると、心臓が押されるようで、今まで経験したことのない苦しさに見舞われました。

咳が出ると気管支が刺激されて、また咳が出る。

このまま咳が出たら、苦しさに耐えられなくなる。ベッドの上半身を30度くらい起こしていないと苦しさが増します。

心拍数は100回。酸素飽和度は95%。38℃の発熱。

19時に夕食が来ましたが、苦しくて食べられません。

21時になった頃、ようやく咳が止まりました。上半身を30度起こしたまま眠ろうとしましたが、一晩中寝付くことは出来ませんでした。

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